11話 「あの、私も陣のとこに来ちゃってよかったの? 村のみんな攻撃してくるだろうから邪魔になるんじゃ..」 ネイさんは私達に気を遣っていたが家に1人残ってしまう方が懸念が残る。否定的にならない伝え方はないかと私はまごまごしていたらルーシーとモニ…
「ごめん、取り乱しちゃったわね。 報酬は後日でいいかしら?」 ルピナさんを誠意を込めて埋葬した後ネイさんは気丈に振舞い依頼を完結させようとしてる。けど、それでいいの? 「ネイさん、悪いけどその報酬は、まだ受け取れません」 私の返答に彼女は戸惑…
さっきの黒いフードの人物が気になり寝付けないまま天井と睨めっこしてからもう3時間は経過している。 「ノエル、起きてる?」 「エイミー? 起きてるよ。 ごめん起こしちゃった?」 「あたしも寝付けなかったとこ。 ここじゃ2人が起きちゃうからバルコニ…
故郷に帰ったら村人がいなくなって同時期に夜な夜なアンデッドが?」 私の反応に沈みがちに話を返してきてる薄めの緑のショートヘアの彼女はネイ・キーア、今しがた店長が連れてきた依頼者でシエストで考古学の研究を生業としている。 「えぇ、この間久しぶ…
「市長さんが? わかった。 街の結界はもう復活した? 」 モニカの話によると街の司祭の方々が陣を張り直したおかげで間もなく復旧がされるみたい、なんでも陣が書き換えられていたんだとか。 街の門の近くへ戻ろうとした来た時だった。 私やエイミーより先…
「さてノエル、どうする? 下手に動いたら怪我じゃ済まないわけだけど..」 そう、今私達は文字通り進んでもピンチ引いてもピンチといった状況になってる。 フォーメーションとしてはオオカミ種のガルムが右手に3匹、人型ゴルガが中央に2匹、鳥種のピークが…
引き続き私たちはルーディを散策の道中モニカの口から店長の交通費へのケチ具合が伺えた 「なるほどねぇ、そりゃこってりと絞られちゃうよ。この前なんて『君は旅費は召喚術があるから移動費はタダ同然さ』なんて言うもんだから困っちゃうよね、店長のケチん…
事件はなんとか解決されたけどいろいろと謎が残る。 村長さんの凶暴化と近年世界各地に溢れてる魔物はどちらも状況が似ている。 そしてなぜ私達が初めて村に来た時点で村長さんの中に憑依してる者は牙を向かなかったのか、気になることが余りにも多いため村…
「ノエルちゃん、3分で子供たち聖堂から逃がせそう? 守りながらだとそれ以上持たないかも」 「大丈夫、もしもの時はエイミーも援護お願いっ。 子供達逃がし次第私も戻るから」 私がお願いするとエイミーはグッと弓を構えた。 「オーケー。 ルーシー、急所…
「エイミー、村まではあとどのくらい? 急がないと、子供たちが」 「焦らないでノエル、ここで私達が体力を使い果たしたらなにもできなくなる、そしたら本末転倒よ」 確かにエイミーの言う通りだ。 急ぐのはもちろん大事だとして、なによりの目的は子供たち…
「さてと、今日も依頼主さんのため、行ってきますっ..一人暮らしだけど..」 「ノエルちゃんおはよう。 この前はペンキ塗り手伝ってくれてありがとね。 エイミーちゃんにもよろしく言っといて」 「ミモザおばさんありがとう。 よろしく伝えときますっ」 「ノ…
水上都市ピオスで便利屋として記憶の手がかりを探すノエル。 長らくなんの手がかりもなかったがある一つの依頼をきっかけに全ての歯車は動き出し.. これは便利屋として世界を巡った彼女が生贄という風習によって起こった悲劇の連鎖を断ち切り、遠い未来に神…
この度当ブログでなろうで連載してた小説 「塔と生贄とリベレーター」をブログ専用で連載することにしました。 よろしくお願いいたします。